2023年 Advance Ⅰ 第2回
7月9日に第2回Advance1コースが開催されました。
今回は「腰痛のための検査と治療」の2回目「仙腸関節可動性亢進症治療の流れ、考え方」を中川貴雄会長に講義して頂きました。
仙腸関節可動性亢進症とはどんな状態なのか、問診のポイント、必要な検査、触診部位、治療の手順などを教わりました。
講義では腰痛のための股関節治療を中心に行われました。股関節治療はBasicコースのときに講義がありましたが。その方法を応用して、仙腸関節に効かせるための股関節のモーション・パルペーションとモビリゼーション、マイクロ牽引を教わることができました。
「なんとなく漠然と使っていたマイクロ牽引が今回の講義でしっかり理解できました」
と言われている受講生の方もいらっしゃいました。
はじめは中川先生のデモのように、あっという間に股関節だけで変化がでるわけではありません。練習していくと、なんとなくマシかもというように、少しでも変化が
得られれば成長しています。その変化がうまくなるにつれてだんだんと大きく出せるようになってくるには時間がかかります。地道に努力していただければと思います。
午後の講義は肩甲骨のモーション・パルペーション(2回目)でした。
前回の復習で上方、下方モーション・パルペーションを行い、
新たに内方、外方モーション・パルペーションを行いました。
ぐいぐいと肩甲骨全体を押したり引いたりするのではなく、各方向に硬さがないかをしっかりと検査して悪いところをピンポイントで見つけて治療することが大切です。
やり方はとてもシンプルで「硬さを見つけて押す」ということだけなのですが、それが意外と難しく、力のかけ方や角度など、ずれがあるとうまく行かないことが多いです。
ただ無暗に押しているのではなく、悪いところを見つけてそこに対して治療が行える方法なので、うまくなると驚くような効果を最小限の力で出すことができます。
いっぱい練習して感覚を身に着けるようにしてください。
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