MPSG

モーション・パルペーション研究会 (MPSG) とは?

MPSGとはMotion Palpation Study Groupの略です。

MPSGは、2000年10月、中川貴雄カイロプラクティック勉強会として発足し、2008年4月、モーション・パルペーション研究会(MPSG)として新たに設立されました。

この勉強会は、手技療法の必須検査である触診、特にモーション・パルペーションを基礎から学び、その検査結果を治療法に結びつけ、正確で効果的な治療ができることを目的として設立されました。

モーション・パルペーションとは?

モーション・パルペーション(Motion Palpation)とは、”動きの触診” という意味で、ごく小さな力と動きを使って関節の運動異常を検出する検査法です。これは手技療法を行うためには必須の検査法です。モーション・パルペーションという名称は、カイロプラクティックで多く使われています。ほかにも、オステオパシーや理学療法でも、名称は違いますが、同様の検査が使われています。このモーション・パルペーションという触診法は、ごく小さな力を使い痛みがなく、自分では動かすことのできない ”関節の遊び運動(関節可動性)” を検査する方法です。この “関節の遊び運動” に問題が起こると、関節の痛み、運動障害、関節の違和感などが起こります。この関節の遊び運動の異常は、X線検査や血液検査では異常が出ないため、検査をしても悪いところがないにもかかわらず、身体には異常や違和感を感じてしまうことになってしまいます。

また、徒手療法にはスタティック・パルペーションという触診法があります。この方法は一般に広く行われている触診法で、身体を動かさない状態で、骨盤、脊柱、手足や筋肉を触診して、圧痛や関節の腫れやズレなどを見つける検査法です。この触診法の欠点は、関節の位置異常しか見つけることができません。「肘を動かすと痛む」とか、腰を曲げると痛む」といったような身体の動きの異常の検査には対応しにくいのです。モーション・パルペーションはこの欠点を補い、関節の動きの異常を検査する触診法なのです。さらに、モーション・パルペーションは、検査法として使うだけでなく、そのまま治療法として使うことができます。スタティック・パルペーションでズレを見つけ、モーション・パルペーションで関節の動きの異常を見つければ、そのまま、モーション・パルペーションを使って治療ができるのです。治療は、関節の最も動きの制限のある方向に “関節の遊び運動の範囲内で、ごく小さく断続的あるいは持続的な力を使って関節を動かします。それによって動きが制限された関節や骨盤が正常な運動機能を取り戻すことができます。関節に正常な機能が戻れば、関節の痛み、制限や違和感が軽減していくのです。治療結果は、もう一度モーション・パルペーションを行い、動きの制限された関節が正常に動くようになっていれば、治療は成功しているということになります。このようにモーション・パルペーションは、検査から治療、そして治療結果の判定までおこなうことのできる、無痛でやさしく安全な検査法であり治療法なのです。

モーション・パルペーションの歴史を解説した動画です。https://youtu.be/B0EnasVkic8

モーション・パルペーションについて解説した動画です。https://youtu.be/p1pIGLJdwII

モーション・パルペーション研究会(MPSG)で勉強する

モーション・パルペーション研究会(MPSG)では、4つのコースで、モーション・パルペーションを中心に手技療法を学びます。
臥位(寝た状態)でモーション・パルペーションとその治療を学ぶ ”ベーシックⅠ”
坐位(座った状態)でモーション・パルペーションとその治療を学ぶ ”ベーシックⅡ”
ベーシックⅠとⅡで学んだ検査法と治療法を使って、腰痛治療を学ぶ ”アドバンスⅠ”
ベーシックⅠとⅡで学んだ検査法と治療法を使って、首や腕の治療を学ぶ ”アドバンスⅡ”
の4コースがあります。
ベーシックⅠは、1年間に10回、東京と大阪で開催しています。
ベーシックⅡ、アドバンスⅠとアドバンスⅡは、各1年間に5回のコースで大阪で開催しています。詳しくはMPSGのホームページでご覧下さい

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