2023年 AdvanceⅠ 第3回
9月10日に第3回Advance1コースが開催されました。
「腰痛のための検査と治療」の3回目「腰椎の検査と治療」についての講義でした。
今回はより臨床に即した内容で講義が行われ、腰部の鑑別触診から始まり、それに対する腰椎の治療法を中川貴雄会長に講義して頂きました。
腰部の触診は、仙腸関節と下部腰椎の周囲数㎝の範囲で触り分けができると「仙腸関節痛」「椎間板ヘルニア」「椎間関節症候群」「腸腰靱帯」など様々な症状の鑑別触診が可能になります。
特に下部腰椎は筋や組織に覆われているため触診が難しく、講義後に「今までの触診がいかに大雑把であるか実感できました」と言われている受講生の方もいらっしゃいました。
この鑑別触診が上手くできるようになると腰痛治療の精度が段違いに変わってくると中川会長はおっしゃっていました。
腰椎治療については、腹臥位、坐位での操作のポイントや注意点などを細かく教えていただきました。
治療法はベーシックで習った方法を更に応用して、骨盤のズレや、腰椎全体の側屈、回旋を意識した操作を学びました。
受講生の皆さんはベーシックの内容をよりアップデートして学ばれたかと思います。
午後からは中川達雄先生による足関節のモーション・パルペーションの講義でした。
足関節は意外と腰痛とも関連がある部分で、中川達雄先生の臨床での経験談も交えて講義が行われました。
実技では、足関節の触診、下腿骨の前方、後方モーション・パルペーションとモビリゼーションを学びました。
足関節は既往症があらわれやすい部分であり、酷い内反捻挫をした方の距腿関節の形や動きの違いを感じられた受講生の方も多かったと思います。
今回はいつもよりも触診(スタティック・パルペーション)を学ぶ時間が多かったと思います。
中川会長もおっしゃっていたように悪い部分がしっかりと触り分けられるようになると、それに対して適切な検査、モーション・パルペーション、適切な治療が可能になります。
そうすると今までよりも遙かに良い治療効果が出てくると思いますので、今回学んだ事をしっかりと自分のものにできるように練習頑張ってください。
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