2023年 Basic大阪 第4回
7月9日(日)にBasic Ⅰコースの4回目が開催されました。
Basic Iでは、午前中に骨盤部の検査法や仙骨を使ったモーションパルペーションを行いました。
骨盤部ではIN腸骨やEX腸骨の検査法や施術を行い、腸骨の可動性がどの様になっているか、いかに僅かな力で骨盤部のフィクセーションを取り除ける方法やコツを学びました。また、仙骨部の施術は昔は行える人が少ない場所でもありますが、モーションパルペーションでは仙骨部の解剖や可動性の検査などが理論を含めてしっかりしている為に分かりやすい内容となっている為に臨床の中でも取り入れやすくセミナー内でも変化を感じられた受講生の先生方が沢山おられました。
午後からは股関節の屈曲、伸展の検査法やマイクロ牽引を学びました。
以前にもお伝えしましたが、股関節は骨盤部に影響を与える事が多い為、骨盤部と併せて学ぶ事で相乗効果が表れやすくなります。
特に今回の午前中に行った仙骨部の治療との相乗効果が高く受講生の先生方も関節の連動性を感じて頂けたかと思っています。股関節のモーションパルペーションは次回でまとめを行い肘関節のモーションパルペーションに移行していきます。
マイクロ牽引はどの様な場所にも使用でき学べば学ぶ程奥深い治療法です。
午後の講義の後には中川 貴雄先生が骨盤や股関節の検査法やモーションパルペーションを使用したデモを行ってくれました。デモの中では、骨盤と股関節のモーションパルペーションを行い腰痛に対するアプローチのデモを行われました。
腰痛といっても様々な場所が原因となるパターンがあり、種類によっては積極的な施術が腰痛を酷くする場合があり、しっかりとした触診・検査・施術をしっかり学び日々の臨床に使用する事が大切である事をお話し下さいました。
2022年 Basic大阪 第4回
こんにちは、MPSG講師の木村です。
7月10日に第4回MPSGBasicコースが新大阪で開催されました。
・脊柱では仙骨のモーション・パルペーションが行われました。仙骨は脊柱の土台にあたるので、全身への影響が大きいことや、細かい部分の検査なので、体重をかけて、手の力は抜いて触診をすることが大切です。
実技でも受講生に力を抜いて触診することを伝え、新たな感覚に気づかれている受講生も増えてきました。
仙骨は腸骨と違い、触診部位が狭くなり、難易度が上がります。「硬い部位がわかりにくかった」「触診むずかしいです!」という感想が多かったですが、「これから力を抜くようにして練習します」「少しコツがわかりました」など、受講生はすごく前向きに取り組まれていました。受講生のみなさんは、日頃の臨床において習ったことを試しながら試行錯誤されていることがよくわかりました。4回目ですが1回目と比べると確実に上手くなっています。
・股関節では屈曲と伸展が行われました。岡田先生の説明ではひもを使った説明や模型を使った説明で、イメージが湧きやすい説明でした。屈曲するときは押し込まないように注意することや伸展ではただ伸展するだけでなく、大転子の前方への動きを確認することが重要だと教えられていました。屈曲や伸展制限で困っておられる方は多いので、臨床に役立つ内容でした。
・最後に中川貴雄先生によるデモが行われました。このデモでは今まで習ってきた内容を臨床でどのように使うのか見せていただきました。この4回目で脊柱は骨盤まで、股関節は外転・内転、外旋・内旋、屈曲・伸展まで終わっていますので、その検査法と治療法を使っての内容でした。
問診で痛む部位、痛む肢位、原因など聞き、この動作ならどこに負担がかかるのか、ここが痛かったらどんな動作になるのかなど確認しながら検査を進めていきます。動きと痛みを関連付け、そうしたらここの動きが悪くなっているだろうと推測。それを確かめるためにモーション・パルペーションを行う。そこにフィクセーションが見られたらモビリゼーションを行って治療をする。とてもシンプルですが奥の深い内容でした。教えていただいている手技で出来る内容ですので、受講生はますますモーション・パルペーションに興味を持ったようです。
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