【小さな動きで(小さな力で)、効果が大きい治療法(モビリゼーション)】

こんにちは。MPSG東京の内海です。8月25日東京会場でも第5回BasicⅠコース(脊柱の触診・腰椎の検査と治療・股関節の総復習)が行なわれました。

腰椎の検査は、大阪会場の木村先生が書かれているように乳頭突起の触診と、乳頭突起を使ったモーション・パルペーションになります。

治療は、検査結果を基にモビリゼーションという治療法を行ないます。操作法は乳頭突起にコンタクトし、骨盤を使って腰椎の乳頭突起を動かします。ポイントは如何にして乳頭突起に力を集めることが出来るかです。骨盤を動かすのが大きすぎれば力がコンタクトしている乳頭突起を超えてしまい、小さければ乳頭突起まで力が届きません。力が乳頭突起に集まればコンタクトしている乳頭突起が硬く引っかかる感じがすると思います。そこから術者の肩を少し下げ、骨盤を揺さぶります。

このデモンストレーションを行なうと、「もっと骨盤を大きく揺さぶらなくてもいいんですか?」という質問がありました。骨盤を大きく動かしすぎれば、力が乳頭突起を超えてしまい、効果の無い治療法になってしまいます。このようにMPSGの治療法は、治療する関節に如何に力を集め、その関節だけを動かす治療法です。その結果小さい動きになります。これをマスターできるようになれば、患者さんも大きく動かされることはないので負担が減り、術者も疲れにくくなります。モビリゼーションが出来るようにするには、正確な触診、モーション・パルペーションとフィクセーションの硬さの感覚が分からないと上手くいきません。一つずつ焦らずに練習していきましょう

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