こんにちは。モーション・パルペーション研究会(MPSG)の中田人之です。
6月9日(日)にBasic Ⅰコースの3回目が開催されました。
Basic Iでは、午前中に骨盤部や仙腸関節の検査法を学び骨盤部のモーションパルペーションを行いました。
骨盤部ではIN腸骨やEX腸骨の検査法や施術を行いましたが、このIN腸骨、EX腸骨はとても頭で理解する事に時間がかかるんですよね。
IN腸骨→腸骨が仙骨側に変位→腸骨の外方に対しての可動性が低下
EX腸骨→腸骨が外方側に変位→腸骨の内方に対しての可動性が低下
おさらいとして記載しましたが、復習になりましたら幸いです。
仙腸関節周辺の検査や触診は受講生の先生方が真剣な眼差しで練習されていた所が印象的でした。
午後からは股関節の内外旋の検査法の復習や内転外転の検査法やSLR検査、マイクロ牽引を学びました。
以前にもお伝えしましたが、股関節は骨盤部に影響を与える事が多い為、骨盤部と併せて学ぶ事で相乗効果が表れやすくなります。
例えば仙腸関節が緩く、アプローチが難しい場合にはマイクロ牽引は絶大な効果を表す治療法なので、「本当にマスターして欲しい」ことが講師の願いでもあります。
マイクロ牽引の練習のコツとしては、
背筋を伸ばす / 手は指先に力を入れず脱力する / どうしても握る感覚から抜け出せない人は手のひら全体で相手の皮膚に張り付く様なタッチで足首を持つ / 施術者も患者もリラックス出来るようなポジショニングを作る / 弛まない時は視線を変えたり深呼吸を行う
です。
全てのコツではないですが一度お試し下さいね。
マイクロ牽引はどの様な場所にも使用でき、学べば学ぶ程奥深い治療法ですので頑張って練習して下さい。
午後の講義の後には中川貴雄先生が骨盤や股関節の検査法やモーションパルペーションを使用したデモを行ってくれました。デモの中では、股関節のアプローチ法や肉離れに対するデモを行って頂きました。
関節の角度によって可動性が増減する際のアプローチなど大変勉強になる内容であり、受講生の先生方も食い入るように見られていた事が印象的でした。
次回のBasicIコースは、7月14日となります。
来月も皆様とお会いするのを楽しみにしております。
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