胸郭出口症候群の検査法と治療法

AdvanceⅡ

こんにちは。MPSGスタッフの稲益です。

【胸郭出口症候群の新しい検査法と治療法を学ぶ】

AdvanceⅡコースの1回目が5/12に開催されました。

AdvanceⅡコースは「胸郭出口症候群」についての検査法(理学検査、モーション・パルペーション)と治療法を全5回で学んでいきます。第1回目では、中川貴雄会長による胸郭出口症候群に対する検査法と治療法のデモンストレーションが行われました。

「胸郭出口症候群」といっても、実際には患者さんによって病態や症状は様々です。

患者さんは「指先がしびれる」と言う症状だけではなく、「肩が痛い」「肩から腕全体がだるくなる」「肩がこる」「首が痛い」「首が動かしにくい」などと訴えてきます。

これらの症状を聞いただけでは、今回習った胸郭出口症候群の検査法を一体いつ使えばいいのかわかりません。そのため、まずは練習として、すべての上肢症状の患者さんに今回習った検査法を行ってみてください。すると意外な発見がたくさん見つかると思います。

様々な症状を治していくためには、患者さんの状況を的確に鑑別する検査と、それに合わせた治療を行うことが大切です。

午後からは、講師の稲益による胸郭出口症候群の原因の1つである肋鎖症候群のための【鎖骨のモーション・パルペーションとモビリゼーション】の講義が行われました。鎖骨の治療は肩関節の動きにも関連しているため、胸郭出口症候群だけでなく、肩の症状にも使うことができます。

鎖骨は肩関節運動の支点になっている部位であるので、この場所に問題が起こってしまうと肩の症状や運動制限がたくさん起こってしまいます。今回お伝えした鎖骨の動きを頭の中でイメージして、鎖骨の位置の比較を行い、モーション・パルペーションを行うとしっかりと結果が出ると思います。

鎖骨の動きは非常に小さく繊細なため、強く触れて押したり引いたりすると全部動いているように感じてしまいます。そのため、自分が思っている半分の力で検査を行う練習をして、鎖骨に触れたときの最初の硬さを比較するようにしてください。

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